• 2025/06/09
  • 首・肩・膝の痛み
ばね指は積極的に安静にした人だけが治る

中指を自力で曲げると
ガクっと急激に曲がり
こんどは伸ばすことが出来ず
反対側の手で無理に伸ばすと
激痛と共にガクっと伸びる

こんな状態が半年続いて
整形外科へ行ってもシップして
自分でストレッチやマッサージを
してよく動かすように言われるだけで

困っているのだけれど
どうにかなりませんか?
という相談を受けた

手を見せてもらうと手のひらに
硬結があり腱鞘炎によるばね指である

ばね指とは腱鞘炎の症状で
手を使い過ぎると腱鞘の中で腱が動き
すぎて腱鞘と腱の間で摩擦が
激しくなり炎症がおこる

それを安静にできなかった
人が腱鞘炎となりばね指の
症状が現れて治らないのである

手を使いすぎて痛くなった時に
誰もがやるのがストレッチと
マッサージであるが

腱鞘炎をストレッチしたりマッサージ
したりすると炎症部分を刺激して
いつまでたっても治らないのである

だから腱鞘炎は患部を安静にする
事が最も重要なのである

手を使わなければ何にもできない
ではないか!
という言葉が聞こえてきそうだが

安静にすることは何もしては
ならないという意味ではない

痛い手が痛みを感じないように
工夫して積極的に患部を労わる

例えば物を掴んだら痛いが
下からすくうように持つと痛くない

何をする時でも痛くないように
工夫して作業ができるように
することで炎症が治まって
治っていくのである

何事も努力する方向を間違えると
上手くいかないものである

ストレッチやマッサージを止めて
何もしないように
と言うと何もしないのか?
と思うかも知れないが

積極的に安静にするという事は
何もしないのではなく
日常の生活の中でいかに
患部の炎症を刺激しないように
身体を使うことを工夫するか

そういう努力をしっかりできるか
という事なのである

腱鞘炎はその事が理解できて
実行できた人だけが治るのである。

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