• 2024/09/13
  • 首・肩・膝の痛み
なぜストレッチをしても巻き肩が治らないのか?


世間では巻き肩で肩こりになると
盛んにマッサージやストレッチで
背筋をほぐすことを推奨しているようだが

そんなことで巻き肩が矯正されて
肩こりが解消して幸せ!
という人はいないはずである

肩甲骨を後ろに引き付ける筋肉が
緩んで肩を前に引っ張る胸の
筋肉が緊張しているから
肩が前方へ引っ張られるという
理論がナンセンスだからである

上記のことはすべて結果論であり

巻き肩の人の姿勢の状態を筋肉で
説明しているだけであり
マッサージやストレッチをしても
猫背や巻き肩が矯正されることはない

現代人はパソコンやスマホなど
長時間座って同じ姿勢で仕事などを
する時間が多いので
どうしても姿勢が悪くなり背すじが曲がり
猫背やストレートネックになりやすい

この事が原因なのは間違いない

だから巻き肩、猫背、ストレートネックは
別々のものではなくセットで起こるもの
と思った方が良い

問題は長時間座っている事で骨盤が
後傾していることによる猫背である
猫背であるかぎり巻き肩やストレート
ネックになってしまうのである

だから筋肉をほぐしても矯正されることは
理論上ありえないのである

改善すべきは骨盤の後傾なのだ

今の若い人は小さい頃から長時間座って
ゲームを楽しんでいるので小学生に
なったころにはほとんどの人が骨盤が後傾
してしまっているのである

電車に乗って前の席でスマホでゲームを
やっている人の姿勢を見ると
みんな同じ姿勢なのでよくわかる

骨盤が後傾しているので上記の
イラストのように腰椎が後ろ向きに
始まるのでどうしても胸椎で猫背状態に
なってしまい姿勢が悪くなる

だから一番努力しなければならない事は
座位でいる時に骨盤が後傾した状態に
ならないように日ごろから心がけることである



巻き肩を治したいなら
座位では正坐の時の骨盤の姿勢をとり
歩くときはおしりを突き出して
背筋を伸ばして顎を引いて歩く

これが治療法である

ちなみに胃下垂でも骨盤後傾が起こるが
日ごろから姿勢をよく生活すると
胃下垂の予防にもなるので
ぜひ実践してもらいたい。


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