• 2024/08/30
  • 首・肩・膝の痛み
梨状筋症候群などの筋肉痛で足のシビレが出ることもある


足のシビレと聞くとすぐに
腰の骨の変形を思い浮かべてしまうが
筋肉痛に伴った足のシビレもある

坐骨神経は腰椎を出た後
いったん骨盤の中を通って
臀部から大腿部へ通っている

その通り道にある筋肉が
炎症を起こして腫れていると
神経の通り道が阻害されて
刺激を受けて坐骨神経痛を起こすのだ

一番有名なのが梨状筋症候群で
筋肉はレントゲンでは写らないので
原因が分からない坐骨神経痛と
診断されてしまうことが多い疾患だ

レントゲンでは骨の変形などは
見当たらないが坐骨神経痛が度々おこり

安静にしていると解消して
足腰を使うような作業をして
筋肉痛をおこすとそれに伴って
足のシビレが発現するようなケースは

梨状筋症候群のような骨盤内の
筋肉の炎症や腫れが原因かもしれない

この場合は筋肉痛を起こす原因となった
作業や運動を中止して安静にすることで
筋肉の炎症が引き腫れが治まって
神経の圧迫が解けてシビレがなくなるのだが

よくある悪い例が

健康のためにスポーツジムに通いだして
筋肉痛と坐骨神経痛がひどくなってきたので
リハビリでマッサージやストレッチをし

ドクターから下半身の筋力が弱いから
坐骨神経痛になると説明されたので
頑張ってウオーキングを始めて
どんどん悪化していくケースだ

運動すると悪化して
安静にすると改善することは
本人が一番よく分かっているはずなのに

信じられない事だが
こういうケースが本当に多いのである

しかももっと信じられないことだが

当院でジムでの運動やウオーキングで
筋肉痛を起こす動きをしていることが
シビレの原因であることを説明して
安静にするようにお願いしても
止めようとしない人が多いのである

病院でも運動療法一辺倒の治療だし
テレビなどのマスコミも運動したら健康で
安静にしたら動けなくなる的な報道ばかりで

社会的に「運動が正義で安静は敵」みたいな
雰囲気が彼らを間違った行動に
突き動かしているのかもしれない

やればやるほど悪化していくことは
本人が一番知っているはずなのに
まるで何かに洗脳されているかのように
安静にすることを嫌う人達がたくさんいる(泣)

とにかく筋肉痛を伴った足のシビレは
筋肉の炎症や腫れが原因なので
運動を中止して安静にすることでしか
治らない事を多くの人に知ってもらいたい。


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