• 2023/06/23
  • 院長のひとり言
どうする?「名古屋城」


名古屋城の再建をめぐって論争が起きている

名古屋市は耐震不安で入ることができない
現在の天守閣を江戸時代の図面を元に
木造で完全復元する計画を立てている

ところが3日の市民討論会で
車椅子の市民がエレベーターの設置を
要求したことによって

「わがままだ、我慢しろ、図々しい」など
会場の市民から差別発言が飛び出した

しかも

その場に居合わせた川村市長も誰も
差別発言を制止しなかったことから
市長が謝罪に追い込まれた

名古屋城をどのように復元するか?
という討論会のはずが
障害者への暴言から一気に
差別問題に変わってしまったようだ

私としては天守閣の問題と差別問題を
分けて考えてもらいた

その上で私のような城好きな者は
木造で完全再現されれば嬉しいが
そんなに魅力を感じないかもしれない

名古屋城には天守閣だけではなく
最近公開された復元本丸御殿があるし
石垣や縄張りの構造を見たり
現存する門や櫓など見どころがたくさんある

だから天守閣を木造で復元しても
現存天守ではないので特に観光資源として
それほど価値が上がるとは思えない

現存天守を見たければ近くの犬山城へ
行けば見ることができるのだから

木造で建て替えれば建築費用以外に
莫大なメンテナンス費用が毎年かかるだろう

それなら大阪城のように
鉄筋コンクリートにエレベーター付きで
冷暖房完備の超近代的建築にして
内部に3D映像で木造の天守閣が
見る事ができるシアターを
作ってしまえばいいのではないだろうか?

いずれにしても障害者団体を
これ以上刺激すれば全国レベルで
名古屋市の行政批判がおこるだろう

そうなれば全国のお城を観光資源としている
市町村に多大な迷惑がかかるだろう

どうするんでしょうね?河村さん

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