• 2023/05/17
  • 院長のひとり言
健康志向もいいが人生を楽しもう


70代後半の男性の患者さんに
「タバコは止めたほうがいいですか?」と
訊かれたので

「タバコはもちろん体に良くないですが
今から止めても五十歩百歩ですので
逆に罪悪感なくタバコを楽しんでください」と
答えた

日曜日に母の日で実家に帰った時に
父の書斎で「どうせ死ぬんだから」という
タイトルの本を見つけて
面白そうに思って借りて帰って来た

まだ読んではいないが
「どうせ死ぬんだから」と思えば
長年楽しんできたタバコを我慢して
辛い思いをして少しばかり長生きするよりも

好きなタバコを存分に楽しんで
飲みたいお酒を美味しく飲んで
残された人生を大いに充実したものに
していただきたいと思ったのである

もちろん相手が高齢者だから
そう言ったのだが

私は30代で2回の開腹手術を受ける
大病をしているので
ある日突然当たり前の生活が
当たり前では無くなり

ベッドで点滴やドレーンにつながれて
何一つ思い通りにならないような
経験をしているので

それ以来
「今やりたい事を後回しにしない」というのが
私のスタンスである

「いつか機会があれば」とか
「ちょっと贅沢だから」とか
ついついやりたい事を後回しにしてしまうが

「一寸先は闇」という言葉があり

突然病気になり身動きできなくなるとか
事故にあう事もあるかもしれない
コロナ禍や大地震で世の中が
一変してしまうこともある

だからどんな年代の人でも
やりたい事を後回しにしないほうが良いのだ

やはり喫煙は健康に悪い事は明らかであり
「タバコを止めたい」と思っている若い人には
後回しにせずに今日からでも止めてもらいたいと
思うのである。



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