• 2022/11/30
  • 院長のひとり言
熊を飼うのは無理があるのでは?


信州松本市で75歳の男性が
20年も飼っていた熊に襲われて
亡くなったそうだ

このニュースを見て

「えー、熊を飼ってたの?」
「20年も飼ってたのに襲われるの?」と

一瞬でいろいろな思いがわいてきたが

まず、ナゼ熊を飼おうと思ったのだろうかと
思ったが「山に仕事に入ったら親とはぐれた
小熊がいて、このままだと死んじゃうから」と
連れ帰って飼っていたそうなので
とても優しいおじさんだったようだ

だとすれば

赤ちゃんの時から20年間も育ててもらった
飼い主さんをナゼ殺してしまったのだろうか?

熊は犬と違ってどれだけ愛情をかけても
凶暴性が抜けない動物なのだろうか?
熊はそんなに恩知らずなのだろうか?

いや、熊にそんなイメージは無い

小熊のころはよくなついてとても可愛くて
熊が若い間は一緒に相撲をとったりして
お互いに楽しい日々を送った事と
想像するのだ

我が家は以前ミニチュアダックスを飼っていて
一昨年16歳で亡くなったが

その晩年の1~2年は耳も目も弱くなって
一日中ほとんど寝ているような状態だった

ある日犬が寝ている時に私が何となく
背中を撫ぜてあげようとすると
犬が驚いて手に噛みついて

私の手を噛んでしまったと気が付いて
とても申し訳ない顔をしていた

小さな犬だったので私のゴッドハンドに
たいしたケガはなかったが(笑)

年老いて耳も目も見えにくい状態で
無防備にしている時に近づくと
動物は反射的に攻撃する危険性が
あると思うのである

また高齢になると認知機能が低下して
人に愛情もって可愛がられた経験が
忘れ去られてしまい野生の本能が
むき出しになることがあるのではないだろうか?

人に飼われている熊の平均寿命は
20年~25年ほどだそうなので
この熊も小熊から20年たっていて

かなり高齢なので不用意に近づくと
驚いて反射的に攻撃してしまい
飼い主さんを死なせてしまうような
不幸な事故だったのではないだろうか?

動物を飼うなら死ぬまで責任もって
飼わなければならないが
お互いに年をとると世話も大変だし
動物の危険性が増すので猛獣の熊を飼うのは
やっぱり無理があると思ったのである

ご冥福を祈ります、合掌。


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