• 2022/11/14
  • 鍼灸・東洋医学
鍼灸治療にエビデンスを求めるのは難しい④


中国せは鍼で麻酔をして開腹手術をする
症例があるので

「凄い!」と思うが

実はこの「凄い!」は鍼麻酔をした
鍼灸のドクターが凄いのではなく
患者さんが凄いのである

もちろんドクターの技術が
一流なのは言うまでもないのだが

鍼灸治療の効果は誰でも同じではなく
受けるほうの患者さんの
熟練度にも非常に左右だれるのである

鍼灸治療は薬と違い
やればやるほど効果が高まります

薬は体が慣れてくると効き目が薄くなるが
鍼灸治療で何度も楽になり効果を
実感していると脳が慣れて来て
パブロフの犬と同じで

鍼灸師の先生を見ただけで
つらい痛みが消失するようになるのです

故に鍼灸治療の効果を客観的に
数値や画像に可視化して
エビデンスを求める時に

患者さんの鍼灸治療に対する
慣れや鍼灸師との信頼関係は
どうしても可視化できないので

エビデンスを構築するための
実験の方法が難しいのである。

つづく

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