• 2022/11/11
  • 院長のひとり言
命の重さ


葉梨康弘法務大臣が自民党の
パーティーであいさつした際
法務大臣の職務について

「朝、死刑のはんこを押す。
ニュースのトップになるのは
その時だけの地味な役職」と
発言したとか、しないとか

命の尊厳が話題になっているが

私し的には先日判決が下された
福岡の幼稚園バスの置き去りで
園児が死亡した裁判で

園長と保育士に執行猶予付きの
有罪判決が下されたことに
モヤモヤした気持ちになっている

執行猶予付きということは
毎日美味しいものをたらふく食べて
自由気ままに生活できるので
有罪とは名ばかりで
全く罰を受けたことにならない

人が一人死んでいるのに
全くおとがめなしの判決である

法律的には犯人には殺意も動機もなく
ただうっかり忘れただけなので
反省して二度と同じ過ちを繰り返さないよう
反省したらいいのかもしれない

しかし人が死んでいるのに
「うっかりしてました反省しています」で
なんの罰も受けないなんて
あり得ないと思いませんか?

どんな親でも自分の子供を殺されたら
相手にも同じ目にあわせたい

と思うのが普通の人間である

こんな判決で被害者の家族の怒りは
どうやって鎮めればいいのだろうか?

人間は失敗する生き物だが
絶対にしてはならない失敗があり
万が一にも人の命が奪われるような
失敗を犯した時には

せめて江戸時代の「百叩きの刑」のように
たとえうっかり過失であったとしたも
人を殺めた罪の罰を受けてもらわないと
納得できないと思うのだ。



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