• 2022/11/13
  • 鍼灸・東洋医学
鍼灸治療にエビデンスを求めるのは難しい③


鍼灸師に必要なスキルは「学術」である
知識があり技術が伴えばいい治療家に
なる事ができる

私は臨床を40年間やってきて
「学」と「術」では「術」が大事だと思う

当然しっかりとした知識がないと
話にならないが
ある程度正確な知識があれば
臨床では経験に基づいた直感で治療している

患者さんとのファーストコンタクトで
その人のオーラ(神)を見定めて
四診という中医学の診察法で
身体の状態の情報を収集して

治療方針や使用するツボを割りだして
治療するのが鍼灸治療だが

最終的に治療方針や使用するツボを
決定するのは経験に基づいた直感である

経験に基づいた直感は一夜にして
身につくものでは無く
どんなに勉強しても臨床経験が
なければ直感は働かない

臨床をせずに養成学校で教鞭をとっている
人達は学問しか知らないので
このブログ①の論文のような
残念なことになってしまうのである

直感は「刑事の感」とか「女の感」
などと同じで経験を積むことによって
正確で間違わない直感が働くようになるのだ

この経験に「基づいた直感」が
鍼灸師の力量を決めるものである限り

「直感」を数値化したり画像化したり
することはできないので
鍼灸治療にエビデンスを求めるのは
非常に難しいことなのである。


つづく



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