- 「肩こり」間違いだらけの常識③
-
肩こりは首から肩の筋肉が
血行不良で硬くなり重だるく
辛い状態だと思われているが
それは間違いであり
全ての肩こりの人が筋肉が
硬くなっているわけではない
当院にはどこへ行っても治らない
とてもひどい肩こりの患者さんが多いが
4人に1人ぐらいの割合で
僧帽筋などの筋肉がまったく硬くなく
むしろグニャグニャに柔らかい人が来る
このような状態の人が
ひどい肩こりだと思って
強いマッサージやハードや体操をすると
逆に体調を崩してしまうのである
最悪は立ち上がることすら
できないほどひどい状態になることもある
このような人は体質的に虚弱で
エネルギー不足によって疲労感や
虚脱感が慢性化していて
その全身症状の一つとして
肩が重くだるい状態になっている
これも「肩こり」であり
絶対に強い指圧やマッサージを
してはならない肩こりである
中医学に「虚実」とい概念があり
「実」の人は邪気の勢いが強ことで辛い症状
になっているので強い刺激をして
邪気の勢い漏らす治療をするが
「虚」の人は虚弱体質でエネルギー不足なので
強い刺激を与えるとエネルギーが失われて
とても辛い状態に陥ってしまう
だから優しく気血を補う治療をしなければならない
ところが整形外科や整体院などには「虚実」の
概念がないので
「ひどい肩こり」と言ったら
思いっきり強く乱暴な施術をするので
どんどん悪くなっていくのである
なんでもかんでも肩の筋肉を
揉みほぐせばいいと思っていることが
そもそも間違いなのである。
つづく
一覧に戻る