• 2022/09/22
  • 難病・慢性病
「睡眠時無呼吸症候群」は放置しないでください


頭がグラグラゆれて硬直して
頭皮がひきつる
両膝が上下にひきつる
横隔膜が勝手に上下に動く
両肩や背中の筋肉がコル

など不思議な症状であらゆる
病院を渡り歩いて心療内科や
精神科まで行ったと言う

明日から出張だからとにかく
楽になりたいので鍼灸治療に来た患者さん

待合で診察申し込み書を書きながら
眠たそうに咳をしている

診察の冒頭で「夜は良く眠れますか?」と訊ねた

「はい、睡眠薬を飲んでいるので」

「熟睡できていますか?」

「寝入って3時間は眠れて
その後は何度も目が覚めます」

「いびきや歯ぎしりはしませんか?」

「いびきは激しいです」

「寝ている時に呼吸が止まったりしませんか?」

「あ、睡眠時無呼吸症候群と言われたことがあります」

やっぱり!

耳鼻科の医師に睡眠時無呼吸症候群を
指摘されたが
その治療に機械を付けて寝ることに
抵抗感があり出張などの機会が多いことを
理由に治療をせずに放置していたと言う

睡眠時無呼吸症候群であれば
上記の不思議な愁訴もすべて説明がつくのである

あらゆる病院でどんな検査をしても
異常がないので心療内科や精神科まで
受診しているようだが

睡眠時無呼吸症候群を指摘されているのに
仕事が忙しいという理由で放置して
他に原因を求めていたことが
今回の不思議な病気の正体なのだ

「分かりました当院ではとにかく
筋肉の疲労や自律神経の乱れを治療しますが
必ず病院で睡眠時無呼吸症候群の
治療をしてもらってくださいね」

睡眠時無呼吸症候群の症状としては
頭痛や肩こり倦怠感などが多いが

放置すると心臓や肺などの疾患を招き
精神的にもダメージを与え
倦怠感や睡魔によって仕事に支障が出たり
交通事故を起こすことも
突然死することもある怖い疾患だ

鍼灸治療で頭痛や肩こり、倦怠感などの
症状が取れるからといって
原因疾患である睡眠時無呼吸症候群を
放置してはならないのである。



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