• 2022/09/17
  • 首・肩・膝の痛み
腰の痛みを「腰痛」と決めつけないで


ほとんどの腰痛は筋肉や関節の痛み
もしくは神経痛であるが

まれに内臓由来の痛みがある事を
知ってもらいたい

動いた時に痛むのではなく
安静にしている時に痛む時は要注意!

特にじっとしていられないほどの痛みは
尿路結石や下大動脈解離、急性膵炎など
生命を脅かす病気が隠れているかもしれないので
とても危険だ

特にのたうちまわるほどの腰痛は
すぐに救急車を呼んでいただきたい

また、腰部以外に腹部や鼠径部に
痛みがある時も内臓痛が隠れている
ことがあるので要注意だ

安静に寝ているのに痛みが静まらない時は
必ず病院を受診してもらいたい

腰痛以外で頻尿、下肢のむくみ、皮膚の痛み
動悸、発熱、発汗、寝汗、嘔気、腹痛、血尿
血便などの内臓疾患を示唆するような
症状がないか確認していただきたい

また、ザクザク痛い、絞めつけられる痛み
燃えるような痛み、引っ張られるような痛み
などの通常の腰痛ではおこりえないので
早く病院へ受診してもらいたい

腰痛を軽く見ると本当に危険なときがあるので
くれぐれも気をつけていただきたい

特にご近所さんと井戸端会議で
「このごろ腰痛がとれなくてね」
なんて言うと
「腰は温めればいいのよ」
「運動不足だからウオーキングしたら」
「腰痛体操したらいいよ」
「いいマッサージ屋さん知ってるよ」

などと「腰痛」と聞いただけで
間髪入れずに「ああだ!こうだ!」と
まるで医師にでもなったかのように
アドバイスをしているのをよく目にするが

「腰痛」は病名ではなく腰が痛いという
状態を表している言葉であって
上記に書いた通りいろいろな病気の
症状の一つとして腰が痛いケースもある

だから「腰痛」と聞いただけで
「運動不足」「冷え」「筋肉疲労」などと
決めつけて無責任な言動は慎んでもらいた

「このごろ腰痛がとれなくてね」
と言われたら
「しつこい腰痛は気をつけないと怖いよ」
と病院へ行くことを促してあげるのが
相手を思いやる親切なアドバイスだ

マッサージに通っているのに良くならいケースや
2週間以上続く腰痛で安静にしている時に
痛む場合は専門の病院へ受診することを
強くおすすめする。




一覧に戻る