• 2022/09/13
  • 院長のひとり言
レストラン予約のオークション?


朝の情報番組で予約困難な有名レストランの
予約をアプリのオークションで落札する
サービスが始まるという

ミシュランの星をうけているレストランなどは
1年以上待たなければならないというような
噂を聞いたことがあるが

予約を入れるだけなのにオークションで
大金を支払ってまで行くのは
私のような庶民には理解できないが

そのオークションアプリには多くの
人達が登録しているようなのである

思えば私が今まで生きて来て最も高額な
ディナーはシェラトングランデ東京ベイホテルでの
一人33000円の鉄板焼きコースだ

25年ぐらい前のバブルの余韻の残るころで
奮発して最高のディナーを頼んだのだった

確かに外食で食べたステーキの中では
3番以内に美味しい肉だったと思うが
その頃毎年行っていた伊勢の松坂牛の
お店の5000円コースのお肉でも十分だと思った

何が言いたいの?
グルメ自慢がしたいのか?
という声が聞こえてきそうだが

私は味覚には限界があると思っている

素材や料理人のレベルが良ければ
高級食材でなくともいくらでも美味しい
料理を作ることができるのだ

値段が高ければ美味しいというものではない

希少な材料やブランドだったり
庭園や海が一望できたり器が素晴らしかったり
そういう非日常的な空間にプレミア価格として
高額な代金を支払っているのだ

私の自宅近くで居酒屋を営んでいた
大将が大阪市内で芸能人やアスリートなどを
ターゲットの一人10000円もするコースしかない
秘密居酒屋を始められたので
お祝いをかねて一度だけ行かせてもらったが

フォアグラやトリュフなどの高級食材を
ふんだんに使った豪華絢爛なディナーだったが

私は元の居酒屋での700円のアジのタタキや
焼きホタテの出汁で作るドリアのほうが
格段に美味しかったと思った

円安が進み今後水際対策が緩和されると
インバウンドの外国人が大勢やって来て
高級食材はインバウンドの外国人に食べられてしまい
我々一般人の口には入らなくなるだろ

今回のレストラン予約オークションなどでも
実際にはほとんど外国人が独占してしまうだろう
外国人にとって2万円~3万円のディナーは
普通の外食程度の金額でとても安いのだ

もう一般庶民にはプレミアレストランには
予約すらできない時代が来るというわけだ

だから私はこのニュースを聞いて
高級食材は今年のうちに食べ納めをして
おかなければならないと思った

そして何年待ちであっても予約できるうちに
あの京都の割烹料理店を予約しておこうと
思ったのである。(笑)


一覧に戻る