• 2022/09/02
  • 院長のひとり言
理想と現実との差をいかに少なくするか


私は2カ月に1度の間隔で
歯医者さんに通っている

恥ずかしいことだが子供のころに
親からどんなに「歯磨きしなさい!」と言われても
睡魔がやってくるといつも歯磨きを忘れて
虫歯が絶えない子供だった

大人になって子供の頃に治療して
金属を詰めたり被せたりした所が
歯の根っ子から腐ってきて
次々に歯を失って刺し歯やブリッジ
だらけになってしまった

私は20歳の頃に子供の頃に治療した歯が
順番に悪くなってきたので
歯を大事にしなければならないと
考えるようになりそれまでの自分を反省し

毎食後歯磨きするようにしていたにもかかわらず
この結果になってしまった事を後悔した
何もしなくても虫歯にならない人もいるが
反対に私のようにどんなに頑張っても
虫歯になる体質の人もいる事を
50歳を超えてやっと学習したのだ(涙)

「これ以上歯を失う訳にはいかない」
私のような体質の者は予防歯科に通うしかないと思い

それで現在は2カ月に1回のペースで
歯医者さんに通っているのであるが

先日歯科衛生士の方に梶村さんはコーヒーの
着色で歯がくすんだ色になってしまうので
1ヶ月に1回のペースで来られたらいかがですか?

と言われたが

今のペースで通わせてもらって7年間
虫歯もなく歯槽膿漏も進行がとまっているので
私は今のペースで通わせてほしいと答えた

私は虫歯と歯槽膿漏を予防できれば
歯の色がくすむことはあまり気にしないのだ


当院においてもこの人はもう少し
間隔を詰めて通院されたら治るので
「調子悪い時だけではなく治るまでしっかり
通ってくださいね」
そう言ってもなかなかその通りに
来てくれない人が多い

また

いつも痛みが無くなると来なくなり
1~2ヶ月ぐらいでまた痛くなって来るので
痛くなくても痛くならないように来てください

と言ってもやっぱり痛みが無くなると
すぐに来なくなる人が多い

治療家としては理想的な治療を施して
できるだけ早く痛みを取り
その後も痛みが出ないようにしたいと思うが

一人一人の治療にたいする目的や考え方が違い
経済的なことも考えるとやはり全員に理想を
押しつけることは無理であり

一人一人のニーズを満たすために
どのようなアドバイスをして

「理想と現実の差をいかに少なくしていくか」
その事が重要なのだと思ったのでした。




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