- 2021/06/25
- 院長のひとり言
- 藤井寺市で３１年
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私の治療所は藤井寺市という
人口6万人ほどの小さな町にあります
藤井寺市は２０１９年に世界遺産に登録された
百舌鳥古市古墳群があるところで
市内に７０基も古墳があり
散歩していると何となくこんもりと
小山のような林があちこちにあり
そのほとんどが古墳です
普通の住宅街の公園だと思っていたら
古墳だったとか
高速道路の橋げたの下に小さな古墳があったり
ほんとに古墳の町という感じです
藤井寺市という名前になる前は
美陵町と言ったそうで
「美陵（みささぎ）」という言葉の音の感じから
鷺のような白い綺麗な鳥をイメージしていましたが
「みささぎ」とは天皇や皇后のような
皇族の墓場という意味だそうです
なんと！
町の名前からして古墳の町だったのです
藤井寺市には葛井寺という古いお寺があり
藤井安基という人が葛井寺の伽藍を修復したことから
藤井寺市という市名になったそうだが
葛井寺には「あかん河内の葛井寺」という
別名があり
藤井安基という人はとても暴れ者で
神仏の罰で地獄へ落ちたが
ある日千手観音が安基の前に現れて
「世のため人のために尽くしなさい」と
境内の池のもとのに蘇生された
それから安基は心を入れ替えて
伽藍の修復に尽力したそうだ
そのことから安基のようなあかん奴でも
助けてくれる
医者や神仏に見放されたあかん者でも助けてくれる
有り難いお寺という意味で
「あかん河内の葛井寺」と親しまれているそうだ
そんな藤井寺市で鍼灸院を開いて３１年
当院にはあちこちの病院や治療院に行ったが
改善しない難病や慢性病の患者さん達が
近畿一円からやって来るので
私がこの場所で鍼灸院を始めたのは
偶然では無く必然的にこの場所に導かれたのかもしれない
などと大それた事をふと思ったのでした（笑）
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