• 2016/01/14
  • 院長のひとり言
鍼治療が合わない体質ってあるの?
鍼が体に合うとか合わないとか
よく言われるが

鍼治療をすると

症状が悪化する
船酔いみたいにフラフラになる
熱が出る、蕁麻疹が出る等々
の症状が出ることがある

熱が出たり蕁麻疹が出るのは
金属アレルギーや過敏体質が
疑われるので

鍼が体質に合わない人と言えるが

症状が悪化するとか
船酔いみたいに吐き気
嘔吐してフラフラになる

鍼治療でこのよな症状が出て
体質に合わないと考えている人は

それは間違いだ!

症状が悪化したケースには
治療の失敗か好転反応の可能性がある

好転反応とは
治療によって体の奥に隠れていた
症状が表面に現れるので
一次的に症状が悪化したように
感じる事であり

治療を進めるうえでの通過点だ

その事を事前に説明しなかった
治療家の失敗である

船酔いみたいに嘔気、嘔吐するのは
刺激量が多かったからだ

鍼灸治療の刺激量は
コップに水を注ぐのと同じである

人それぞれ刺激の適量が違う

例えるなら人それぞれ
大きさの違うコップを持っている

治療家は診察によって一人一人の
コップの大きさを判断して

刺激量を加減しなければならない

名人になれば常にピッタリの量を刺激する

それがとても難しいので

普通の治療家は
コップに8分目ほどの刺激量を目安に
施術しなければならない

未熟な治療家はそのような
概念を持ち合わせていない者もいる

脈も診ない、舌も診ないで
患者が訴える局所にいきなり
太い鍼をブスブス突き刺して
おまけに電気を流したりする

これでは完全にコップから噴きこぼれて
水びたしの状態になる

船酔いみたいに嘔気、嘔吐して
フラフラの状態になるのがそれである

初めて鍼灸治療を受けて
このような未熟な治療家に失敗をされて

私は鍼が合わない体質だと
思っている人がとても多いのだ

これは初めて食べた
ステーキが腐っていたので

ステーキは体に合わないと思って
ステーキを二度と食べないと
言っているのと同じようなものである

何とかその誤解をといてあげたいのである

本当に治してあげれるのに
怖がって治療を受けに来ない人が

可哀想でしかたがないのである



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