• 2015/01/26
  • 院長のひとり言
好転反応
化粧品のセールストークで
使い始めは好転反応が現れ

赤みが出たり
カサカサしたりする事があるが
それは好転反応なのでご安心ください

というのが問題になっているそうだ


小生は「好転反応」という言葉が嫌いだ

鍼灸院でも

治療後に症状が悪化したり
体がしんどくなったりするが

「それは好転反応です」


という所が少なくない

しかし

何でもかんでも好転反応のせいにして

その場しのぎの治療を続けて

自分の失敗を反省しなければ
技術は向上しない

鍼灸治療後は
けだるく眠くなる事があるが

これは治療効果の表れで

好転反応とは言わない

当院では

治療後に好転反応が出るときは

好転反応が出ることを

事前に知らせることにしている

長期間の慢性疾患で
邪が裏に回って奥に
入り込んでいる時には

一回目の治療で
邪を裏から表に引き出して

二回目以降の治療で邪を追い出してゆく


その場合は

一度目の治療で奥にいた邪を
表に引き出すので

一時的に症状が表面に出て
痛みが増し状態が悪化する

これを好転反応を呼ぶ

好転反応は治療家の想定通りに現れる

だから事前に患者さんに
教える事が出来る

好転反応は誰にでも
起こるものではないのである


はじめから誰にでも
好転反応があるようなことを謳い


何かにつけ好転反応という言葉を
よく使う鍼灸院は
藪医者の可能性が高いので

気を付けましょう

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