• 2014/11/01
  • 院長のひとり言
正確な弁証論治
上海中医薬大学日本校に入学する
前の状態を思い出した

当院を開業して10年目ごろから

鍼灸治療の腕が上がりだし

まれに奇跡のような治療効果を
上げることが出来るようになった

ところが

それは再現性が無く
1年に1度あるかないかの
「まぐれ」であった

何とかして再現性を上げたいと思い

関西の鍼灸治療の学術団体の
セミナーに片っ端から参加し

日常の診療で試して
試行錯誤していた

そのうち再現性が上がりだし

一年に2〜3回程度は劇的な
治療効果を得ることができてきたが

それでも「まぐれ」のようなものだった

それならば鍼灸治療の王道である
中医学を徹底的に勉強するしかないと

結論に達し

すぐに上海中医薬大学日本校に
入学したのである

中医学を学び

ナゼ「まぐれ」でしか効かなかったのかが分かった

中医学では診察をして「証」というものを導き出し

証にそって治療法を組み立てる

言うならば一人一人の体の状態に
合った治療法をハンドメイドすること

それを「弁証論治」というが

中医学を基礎から徹底的に
学ばなければ正確な証を導き出す事が出来ない

思い起こせば

あちこちセミナーへ行ったが

中医学の太い幹を知らずに

枝葉の勉強ばかりして

パッチワークのような知識で

全体が全く見えていなかったのだ

そんな中途半端な知識では

弁証論治など出来るはずもない

まだまだ中医学の
入り口に立ったに過ぎないが

これからは何をどのように
努力すれば再現性のある
治療ができるようになるのか分かっている

早く鍼灸治療の驚愕の治療効果が
日常的に再現できるようになり

鍼灸治療の普及に貢献したいと思うのである











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