• 2022/05/12
  • 院長のひとり言
日本存在しなくなる?

テスラ社のイーロン・マスクさんが
SNSで「日本はいずれ存在しなくなる」という
投稿をしているそうだ

この人はツイッターを買収したり
プーチン大統領を名指しで批判したり
本当に話題作りの上手な人だと思うが

今回の発言の根拠は
「日本の出生率が死亡率を上回らない限り
いずれ日本には人がいなくなる」というもので

さすがにバカげた根拠だと思える
日本の人口比率から現在は団塊の世代の
高齢者が最も多いので死亡率が多いが
年数を経ればしだいにバランスがとれてくるものだ

さらに、日本だけでなく世界の人口も
2064年の97億人をピークに減少に転じると言われているので
マスク氏は人口減少を「文明にとって最大のリスク」と
警鐘を鳴らしているそうだ

その上でテスラ社の新たな主力商品の
ロボットの宣伝をしているので

結局、自社のロボットの宣伝のために
日本の人口減少をダシに使った格好だ

私は逆に人口減少は人類にとって
悪い影響ばかりとは思っていない

人口が減少すると車もスマホも
売れなくなり経済が停滞する
だからマスク氏が言うように
経済的成長が期待できなくなることは
文明にとってリスクになることは言うまでもない

しかし

地球を水槽に例えるとして
お祭りですくった金魚を飼っていると
金魚が成長する度に金魚の数は減っていく

金魚が大きくなると一匹当たりの
水槽の広さが足りなくなってくるので
この水槽の中で生きていける
数が減っていくのである

同じように地球という限られた空間で
生きていける人数が97億人が限界であり
日本列島では1億人ぐらいがちょうど良いと思う

そう考えれば自然の摂理に従っているので
その事を受け入れて
未来のビジョンを考えていかなければならない

人口が減るのにAIが発達して
人が働く場所がどんどん減っていく

会計士や税理士、医師や裁判官などの
知識が必要な職業はAIに取って代るだろう

また、完全自動運転の自動車が誕生すると
タクシーやトラックの運転手という職業がなくなる
同じようにロボットが肉体労働をするようになると
肉体労働者はすべて失業するだろう


人工知能を持ったロボットが出現すると
ほとんどの人間の労働する場がなくなり
ドクターXのような匠の腕を持った
一握りの誰にもまねの出来ない技術を
習得した人だけが仕事することができる時代が来る


そんな未来がそこまで来ているのに

むやみに人口を増やすことは
将来自分で労働して生計をたてることが
できない生活保護の人口が増えるだけだと想像される

政治家の皆さんにはそういう事を想像しながら
少子化対策を真剣に考えてもらいたいのである
出産や子育て、教育費にお金が要るのなら
お金をバラまきますよ的な政策を続けていると

本当にイーロン・マスク氏の言うように
日本は存在しなくなるかもしれない

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