- 胸郭出口症候群
-
昨夜めったに会わない従兄弟から
電話があった
胸郭出口症候群で整形外科に
行っても一向によくならないので
どうしたものか?
という内容の相談だった
子どもの頃は盆や正月に
いつも会ってよく遊んでもらって
いたが祖母が亡くなってからは
会うことがなくなり
かれこれ25年ぐらいご無沙汰の
従兄弟が私に相談するぐらいなので
よっぽど困り果てているのだろう
胸郭出口症候群は神経や動脈が
胸郭から出るところで何らかの
圧迫をうけて手にシビレや痛みが
おこる疾患である
従兄弟は大工さんなので上向きや
下向きで長時間作業をすることが
多く、胸郭出口症候群を
起こしやすい職業である
特定の筋肉を酷使して炎症が
おこっているのに職業的に患部を
安静にできない
整形外科で処方された痛み止めを
服用して仕事を続けている
こういったケースは治りにくく
どんどん悪化してしまうのだ
もしも現在痛み止めを飲んで
仕事をしていたら直ぐに
服用を止めて下さい
それから作業中に痛みが出るとか
シビれる姿勢を避けて仕事をする
「工夫」をしてください
電話なので診察できないけど
頸の筋肉が腫れているはずなので
むち打ちのときに首に巻く
頸椎カラーというのを薬局か
ネットで購入して寝る時に
必ず装着して寝て下さい
それから自分で痛い所やシビレが
現れる所をグリグリ指圧するのを
絶対にしないでください
本人は筋肉を揉みほぐそうとして
やっていても実際には炎症個所を
いたずらに刺激して筋肉の腫れを
助長させているだけなので
それを続けていると一生治りません
「そうなんだ!どこに行っても
そんなこと教えてくれへんから
思いっきり揉んでたわ」
とにかく炎症が治まって筋肉の
腫れがひけば症状は消失するので
安心してください
「分かった、ありがとう」
という会話だった
胸郭出口症候群はほんとに治りにくい
疾患なので仕事をする時の姿勢や
道具などを工夫して自分で患部を
悪化させない努力をしなければ
治らない疾患なのである。
一覧に戻る