• 2024/12/20
  • 院長のひとり言
忙しいなら若い先生入れたら?

予約がたてこんで忙しくしていると
「忙しいのだから若い先生入れたら?」と

私の体を心配して言ってくれる
患者さんがいる

医師なら診察して採血は看護士さん
レントゲンは放射線技士さん
リハビリは理学療法士さんが担当するので
ほとんどほかのスタッフがやってくれる

しかし

鍼灸師の仕事は助手に任せて
楽できるものではないのである

鍼灸師の仕事は診察だけでも
望、聞、問、切と四つの診察法があり
それぞれに熟練した経験と知識が
なければ治療方針を立てることすらできない

では診察して治療方針を決定して
鍼を打つのを助手に任せられるか?

鍼をツボに正確に入れる技術は
豊富な臨床経験と直観力がなければ
治療効果を出すどころか
未熟な施術をすると逆効果にも
なりかねない

私のやっている仕事の何か一つでも
人に任せれば私の治療ではなくなり
治療効果は必ず低下してしまうので
結論から言うとスタッフが何人いても
私は楽にならないのである

これは職人の世界の宿命といえる

似ているのが美容師である

大衆理容は常に大勢のスタッフがいて
予約なしで行けて安価である
しかし誰にカットしてもらえるかによって
仕上がりのクオリティーにバラツキがあり
失敗されても安いので文句は言えない

治療院も大勢のスタッフがいて
いつでも予約なしで行ける所は安価で
大衆理容と同じように行列ができる

しかし

鍼灸師はあくまでも職人なので腕が良くて
成長志向の人は決して雇われた状態で
いつまでもとどまる事はないので

そのような治療院に腕の良い施術者が
いるわけもない

なので
とりあえず若くて元気な人に優しく
しっかりマッサージしてもらって安価
であれば満足という人が利用すると良い

当院はどこへ行っても何をやっても治らない
難病や慢性痛を中国5千年の伝統医療である
鍼灸治療で治す治療院を名乗っていて

みなさん私の施術を求めて遠方から
来てくれているので
どんなに忙しくてもはじめから最後まで
全部私一人でやらなければならないのである。









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