- 五十肩の正体
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今日は五十肩の正体という
タイトルでお話します
五十肩とは通称であり正式な
病名を「肩関節周囲炎」といいます
昔は肩関節周囲炎には上腕二頭筋長頭腱炎や
肩峰下滑液包炎などの7つの疾患の
相称であると言われていましたが
現在、日本整形外科学会の
ホームページによれば
関節を構成する組織が老化して
肩関節周囲の組織に炎症がおきることが
主な原因と考えていて
昔のようにたくさんの疾患の症候群という
ニュアンスではなくなっている
このことから
昔は7つの疾患の症候群と捉えられていたが
今は一つ一つの疾患名で呼んでいる
たとえば「肩腱板炎」「滑液包炎」という
これは昔は脳卒中と呼んでいたものが
脳出血、脳梗塞、くも膜下出血などと
固有名詞で呼ぶようになったのと
同じような扱いだと思います
今では私は脳卒中で倒れました
という人はいない
だから本当は五十肩という病名は
なくなってしまっているはずなのです
ところがナゼか未だに五十肩という
病名をつけられて長期間にわたって
苦しむ人が多いのです
このことから五十肩の正体が見えてきます
肩関節周囲の炎症が起こっても早期に
適切に治療して治ってしまえば
「肩峰下滑液包炎」などの固有名詞の
病名で呼ばれることになるが
何らかの原因でこじれてしまって
1年以上治らないものを五十肩と呼ぶのです
前回「五十肩になりたくなかったら」
というブログを書いていますので
そちらも合わせて見てください
私は五十肩は肩に痛みがある時に
安静にせずに無理に運動を続けることで
こじれてしまった人が五十肩になると
思っています
結論として五十肩の正体は
肩関節の炎症がこじれて長期間
治らないものを五十肩というのです
肩は動かさなかったら動かなくなるという
間違った先入観から
痛みをこらえて体操やマッサージを
したことによって五十肩になる人が
非常に多いので気をつけてください。
次は五十肩が治る時期について
お話します
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