• 2024/07/25
  • 院長のひとり言
私は100キロマラソン大嫌い


先日の27時間テレビの100キロマラソンに
対してネット上で
真夏に長距離マラソンを行うことに
批判が湧きおこっているようだ

私は全力で頑張って見た人に
勇気と感動を届けてくれたランナーの
人達を批判するものではなく

真夏の炎天下に素人の方が
長距離を走る事には賛成できない

初めて寛平ちゃんが100キロマラソンに
挑戦した頃は30年前で今とは
日本の気候が違うからである

先日自宅のクーラーが故障して
買い換えて新しいクーラーがつくまでの
8日間は本当に辛かったが

昔はクーラーのないアパートで
住んでいたことを思い出して
日本の夏の気候はこの30年で
ぜんぜん違ってきていることを
実感している

だから私は真夏に100キロマラソンなど
命の危険があることは反対の立場だ

それともう一つ嫌いな理由がある

私が100キロマラソンが嫌いな理由は
ランナーが膝や腰の不調を訴えると
トレーナーが痛いところを
指圧してランナーが歯を食いしばって
我慢するシーンが流れるが

あんなシーンを見た人たちは
「そうか、痛い所は強く指圧して
必死で我慢すれば治るんだ」と
間違った解釈をしてしまうのである

事実、当院を訪れる膝痛や腰痛の患者さんに
「痛い所を指圧したりストレッチしないで」と
指導すると

ほとんどの方が
「えー?良くなると思って毎日やってた」と
間違った養生をしているのである

痛い所を指圧したりストレッチして
さらに痛い刺激をすることで
脳が本来の痛みと違う強い痛みに囚われて
一瞬痛みが軽くなった錯覚に陥るが

実際には炎症を起こしている患部を
強く押したり引っ張たりすることで
傷口が広がり炎症がひどくなって
悪化してしいくのである

ところが毎回一瞬だけ楽になるので
本人は自分で悪化させていることに
気付かないのである

この様な間違った行為をテレビで
流すべきではない

番組の視聴率をとるために
危険な行為をするのは間違っているので
早急に100キロマラソンをやめて
何か違う企画に差し替えるべきである

ついでに全国高校野球も8月の
炎天下に行うのはもはや危険だ

犠牲者が出てからでは遅いので

早朝から2試合と夕方から2試合として
炎天下を避ける工夫をするか
甲子園をあきらめてドーム球場でするか

何らかの対応を急ぐ必要が
あると思っている。



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