- 鍼灸治療にエビデンスを求めるのは難しい②
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そもそも鍼灸治療とは鍼と灸という
5000年前から変わっていない
原始的な治療道具を用いて
肩こりから難病までどんな症状であっても
効果が発揮できるように毎日努力して
何年も研鑽を積んだ臨床治療家にしか
効果を出すことはできないのだ
足三里のツボ使って胃を治療したり
腰痛を解消したりできるようになるには
相当な臨床経験が必要なのである
要するに足三里に鍼を刺して
全身の不調を一発で改善できる名人の
鍼灸師もいるが
足三里に鍼を刺しても
何の効果もあげられない鍼灸師もいるのだ
鍼灸治療は中医学という医学という
学問に基づいた治療法であるが
鍼灸師が治療効果が上げられるか
どうかは「学術」しだいと言っていいと思う
「学」は文字通り医学知識のことである
「術」は患者さんを治す技のことである
鍼灸師にとって「学術」がバランスよく
身についた者がいい治療家であるが
現在の鍼灸養成学校の先生や
鍼灸大学の教授になっている人達は
「学」だけで「術」が伴わないで
中医学や鍼灸を語っている
そのような人達の論文や書籍を見ると
医学用語や東洋医学用語は使っているが
鍼灸治療の神髄が見えていないように
思えてならないのである
つづく
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