• 2022/08/31
  • 鍼灸・東洋医学
鍼灸治療は痛くなくても続けて良いのですか?


腰痛で来られている患者さんが
痛みがとれて調子が良いのですが
痛くなくても続けていても良いのですか?

患者さんがそう思うは当然だ

普通は痛みがあったり熱が出たりして
初めて医療機関を受診するものであり
何ともないのに続けて通院する意味が分からない

それが西洋医学である

それは病気を治療するからであって
東洋医学は人を治療する

しかも東洋医学には「治未病」という言葉があり

「未病」という症状がでていない状態の人を
症状が出ないように治療することが
とても大切だと考えられている

「予防医学」という言葉があるが
東洋医学では「養生」といって
日ごろから健康に気を付ける
生活習慣を昔から奨励している

この患者さんは現在は確かに痛みが無く
何不自由なく生活できているが
腰椎に大きな変形があり
これまでも1年に2回ぐらいの割合で
ひどい腰痛に見舞われている

こういうように体に変形があるケースでは
何も手入れすることなく放置すると
定期的に痛みになって辛い思いをする

このように原因を取り省くことができなくて
定期的に腰痛を起こすケースは

痛くなってから治療するのではなく
痛くならないように定期的に鍼灸治療を
続けてもらうのが一番正解なのです

古い包丁をいつも錆びてから手入れしていると
すぐに壊れて使えなくなるが
錆びないように日ごろから大事に手入れしていると
いつまでも使い続けることができる

それと同じことである。


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