• 2022/06/25
  • 首・肩・膝の痛み
脊柱管狭窄症


当院に通院しておられた脊柱管狭窄症の患者さんが
知人の紹介で脊柱管狭窄症専門の病院へ行き
運動療法で治療するので他の医療機関へは
行かないように指導されたので
4月から来られていなかった

その患者さんが2カ月ぶりに来られた

当院に通院されていた時は
特に痛みもなくシビレもなく
他の整形外科の運動療法による筋肉痛が
あるぐらいで調子よくされていたのだが

2カ月も鍼灸治療を中止して
今まで以上の運動療法をされていたので

とんでもなく悪化してしまい
歩くと腰の痛みで立ち止まる
脊柱管狭窄症の特徴である
間歇性跛行がでてしまっている

脊柱管狭窄症専門病院の先生が
自分の病院以外はすべてやめなさいと言われたと
患者さんが言うので私は
黙って治療を中止したが

私の理論では脊柱管狭窄症に
運動療法は逆効果なのだ

こうなる事は分かっていたのだが
「脊柱管狭窄症は運動では治りません」と
言ってしまうと相手の大先生に失礼だし
本人がその気になっているので
何を言ってもムダだと思って
黙って治療を中止したが

実際にその通りになると
「それ見たことか」
という感情よりも「申し訳ない」と感じた

脊柱管狭窄症の専門病院を紹介した友人も
そこの先生も脊柱管狭窄症が運動療法で
治ると信じているのだから
誰も悪い人はいないのだが

悪くなる事を知っていて黙っていた
私には罪があるように思うのである(涙)

そして一般的にどこの医療機関でも
脊柱管狭窄症に運動療法を行っていて
専門のドクターが治療すると言われると
一介の鍼灸師が「悪化しますよ」などと
言えない現状に腹が立つのである

この患者さんは今日の治療で
歩いても痛みを感じなくなり
一回の鍼灸治療で間歇性跛行が解消したことに
感動して鍼灸を改めて「凄い」を言ってくれた

世間一般的に脊柱管狭窄症に運動療法という
間違いを犯しているが
一人でもその間違いに気付いて
鍼灸治療の効果を実感してもらえて
もとの鞘に収まったのだから
今回は良しとしようと思ったのでした。




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