• 2021/05/22
  • 鍼灸・東洋医学
「即効治療」と「じっくり治療」


今日は鍼灸治療の即効性について

質問のお電話をいただきました


東洋医学は西洋医学と比べて

即効性がなく時間がかかるイメージですが

皆さんは鍼灸治療に対して

どんなイメージを持っておられますか?


正直に言いますと

私も昔は鍼灸治療に即効性はないと

思っていました(笑)


だから肩こりや腰痛の患者さんに

「いつになったら楽になりますか?」と

訊かれたら

「1週間〜2週間通ってもらえたら

多分楽になると思います」などと

適当な説明をしていました(笑)


でも、それは私が未熟だったからであり

現在では肩こりや腰痛の患者さんから

そのような事を質問されることはありません


何故なら当院では肩こりや腰痛は

1回で効果を実感してもらえるからです


ただし


肩こりや腰痛などの筋肉や筋膜の

疲労やコリをとるだけの治療だから

その場で効果を実感できるほどの

即効性があります


今日の電話の問い合わせでは

腎臓病によるむくみの鍼灸治療に対して

即効性があるかという質問だったので


鍼灸治療にはいろいろな治療があり

筋肉疲労や肩こりを解消するだけなら

1回で結果を出すことができますが


腎臓病などの基礎疾患があれば

浮腫みだけではなく倦怠感や冷え症

ノドの渇きや頻尿、手足の感覚異常など

様々な不定愁訴があると思いますので


そのような慢性病を治療する時には

足だけに鍼を刺して圧迫ストッキングを履いても

対症療法にしかなりません


しっかり計画的に通院してもらって

食事や運動などの生活習慣も改善して

五臓六腑を根本から再構築するぐらいの

治療が必要ですので


即効性は期待しないでもらいたいです

具体的には全身の細胞が全部入れ替わる

4カ月間ぐらいは続けていただきたいです


そんな感じでお答えしましたが


結局すぐに治す事ができるものは

すぐに治りますが


慢性病と言われているものが

1回や2回で治すことは鍼灸治療でも

できない相談ということです


鍼灸治療には局所治療と根本治療があり

難病や慢性痛の場合は治療方針に従って

じっくりと根本的に治す必要があり

粘り強く通院していれば必ず効果が現れます


まとめれば、即効治療が可能なケースと

じっくりと治療しなければ効果が現れないケースが

あるということです


局所治療で即効性が期待できる

肩こりや腰痛で通院していてるが

全く即効性が感じられないという方は


鍼灸院を変わることをお勧めします


スグに治るはずの症状が治らないのは

治療家の治療技術が未熟だからです。





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