• 2018/10/03
  • 院長のひとり言
「うつ病」で激痛?よくありますよ!


激しい腰痛で整形外科を受診すると

椎間板ヘルニアがあるということで手術をしたが

その後、脚のシビレ、不眠、頭痛などの

不定愁訴がたくさんあらわれ


整形外科の医師に何回訊いても

「ヘルニアの個所はきれいに治っている」

「それ以外の症状は解らない」の一点張り


辛いので、あちこちの病院を転々とし

カイロプラクチックや整体も行ったが全く効果がない

脳外科、神経内科をへて

心療内科で「うつ病です」という診断が納得できない


知人の紹介で当院へ来られた


診察したが腰や足の関節や筋肉に異常はないのに

本人は非常に激しい痛みを感じている


「どんな時に一番つらいですか?」

「夜、寝る時に痛くて眠れないのがとてもつらいです」


今の状態になる以前に

もともと過敏性の下痢をする体質で

ある日、ひどいぎっくり腰で微動だにできずに

救急車を呼んで1週間入院したことがあったが

その時もどこも何も悪いところはない

鎮痛剤が効かないので安定剤や睡眠薬で治ったそうだ


これらのことから


「仮面うつ病」と結論づけた


もともとの過敏症的な気質でストレスが体の症状に出やすいところへ

椎間板ヘルニアの手術のために全身麻酔をしたことによって

過敏症が一気に進みウツ症状が現れたのだと推察される


あまり聞きなれない病名だが

うつ病にはたいてい食欲不振と不眠症が併発する

そして精神活動の不安定だけではなく

体の痛みとして症状が現れることがある


そういう病気を「仮面うつ病」と呼ぶ

「心気症」「身体症状症」などと呼ぶばあいもあるが


うつ病という方が理解してもらいやすい


心の痛みが足腰の痛みとして現れている病気で

実際に足腰を負傷したり炎症が起こっているのではないので

鎮痛薬やブロック注射も効かない


しかも


仮面うつ病は厳密にはうつ病ではないので

睡眠薬や抗うつ薬も効かないので

四面楚歌、八方ふさがりのとても難しい病気なのである


東洋医学は本人の持つ自然治癒力を高める治療法で

心と身体のエネルギーバランスを大切にします

ストレスによって心に傷を負い

精神的エネルギーが著しく低下したときには


体の持つ回復するシステムを刺激して

体のエネルギーを最大限に発揮させることによって

余ったエネルギーを心のエネルギーとして使えるようにして

心と身体のエネルギーバランスを整えて治してゆきます


難しい病気なので他力本願で治すことは無理ですが

患者と治療家が二人三脚で一緒に戦えば必ず治る病気ですので

諦めないで前を向いて頑張ってもらいたいと思うのです。




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